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転職についての意見
三つあります。
ポイントの第一は、業績評価をきちんと行うことはもちろんのこと、評価の理由についても記録を残しておく、ということです。 さらに、そこで上司が指摘した内容(それに対して部下が同意した、あるいは同意しなかったということも含めて)も記録しておくことが大切です。

ちなみに、裁判に証拠資料として提出された彼女たちの人事評価−「ACS」では、「目標に対する達成度合い(業績評価)」と「パースナルースキル(能力評価)」とを掛けた数値−は、直近の数年、5段階評価で全員「2」以下でした。 「人事評価の点数が継続的に悪い」というのは、解雇に値する立派な理由です。
C社が裁判に勝てた主因は、まさにここにありました。 「不当でないこと」の証拠資料を残すポイントの第二は、注意したり叱ったりしたこと(つまり、言動の改善を求めた事実)についても、その都度記録しておく、ということです。
こうした日々の記録もまた、先の裁判では非常に役立ちました。 留意していただきたいのは、たとえばジュディーさんが遅刻してきた場合、あるいは就業時間中に無断で職場を離れていた場合は、その都度(少なくともその日のうちに)注意するということです。
在米日系企業で日本人マネージャー(駐在員の方)がよくやる失敗ですが、評価の時期になってはじめて「君はよく遅刻する」とか「たびたび職場を離れる」とか言っても、「それはいつのことですか。 一度くらい、ほんの少しだけ遅刻した(職場を離脱した)ことがあったかもしれません。
でも、それを『よく』とか『たびたび』とか言われるなんて、じつに心外です。 それに、ジェーンやカレンがしょっちゅう遅刻(職場離脱)しているのをご存じなんですか。
なのに、なぜ私だけが非難されなきやいけないんでしょう」と反論され、「あわわ……」とたじろいでしまうのがオチです。 昨今は、日本でも同じことがいえるのではないでしょうか。
たとえば「顧客との約束を履行しない」「社内の和を乱す言動が目に余る」として解雇した場合、「不当解雇だ」と訴えられる(または、労働監督署などに駆け込まれる)ようなケースです。 この場合も記録文書が残っていなければ、泥棒に追い銭を払うような事態になりかねません。

「ACS」に類したシステムがないときは、日本でならその都度「始末書」をとっておくことが肝要です。 裁判になったときや調査が入ったとき、そうした記録が「不当でないこと」の証拠資料として役立つでしょう。

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